大学選びに迷っている人へ:正しい大学の専攻の選び方(前編)
- Rie T
- 2024年8月26日
- 読了時間: 4分
*この文章はJLPT N2レベルです。
日本に留学することは決めたけれど、どの大学や専攻を選べばいいかわからない…。
J-CALPスタッフはこれまでこのような相談をたくさん受けてきました。
今日は日本留学指導のプロの視点から、J-CALPスタッフならではの大学&専攻の選び方をお伝えします。
周囲の意見に惑わされすぎないで
日本への留学は、皆さんにとって大きな人生の選択ですから、不安なのは当たり前。だからこそ、色々な人に相談すると思います。特に、家族の意見は学校や専攻選びの大きなポイントになるのではないでしょうか?
しかし、J-CALPスタッフは、あえて言います。
家族を含めた周囲の人の意見に惑わされすぎないでください。
なぜなら、家族を含めた周囲の人たちは、日本留学指導のプロではないからです。
周囲の人たちがアドバイスしてくれるとき、それはあなたの幸せを願ってのこと。それは間違いありません。そして、ほとんどの場合、ご両親が学費を払ってくださるはずですから、ご両親の意見が重要視されるのは当たり前のことです。
しかし、本当に日本留学を成功させるためには、現実的に乗り越えなければいけない課題が非常に多く、その詳しい内容を周囲の人たちのほとんどは知らないのです。
それは、昔、日本に留学をしたことがあるという先輩でも同じです。なぜなら、日本留学やそれぞれの大学が求める条件は、年々変化しているからです。実際に、10数年前は要求されなかった内容や日本語レベルが現在では要求されるようになったというケースは多くあります。
たとえ、あなたがいくらJLPTでN2以上に合格していても、大学進学に値するレベルの小論文や志望理由書が書けるとは限りません。
たとえ、あなたがかなり難しい日本語を理解し、読むことができても、面接で自分の意見を「外国語」である日本語でしっかりとアピールできるとは限りません。
たとえ、あなたが日本語を上手に話せたとしても、社会問題や時事問題について理解し、自分の意見や改善策を話せるとは限りません。
これらは、想像よりもとても難しいことなのです。
このようなあなたの総合的な能力を専門家がしっかりと判断してこそ、あなたに適切な学校や専攻をアドバイスできるのです。
あなたとご家族が最初に提示した学校や専攻が、専門家との相談&アドバイスによって変更されるということが多いのが現実です。

就職に役立つことを基準に大学の専攻を選ばないで
J-CALPスタッフがよく聞いてきた話のなかに「将来の就職のことを考えて、経済学部や経営学部にします。」というものがあります。
J-CALPスタッフは、これもおすすめしません。
学生の皆さんは「銀行に就職したい=経済学部」「グローバル企業に就職したい=経営学部・グローバルビジネス」などという考えが浮かぶと思います。
しかし、どんな分野の企業であっても、大手であればあるほど、企業の中でさまざまな部門に分かれているのです。
実際の学生さんの例をあげると、環境デザイン専攻でAppleに勤務している方、医学部専攻でGoogleに勤務している方もいます。
つまり、一見、その企業に関係がないと思われている分野でも、企業内のそれぞれの部門に必要な人材になることもあるし、大学卒業後の経験や大学院での研究内容のほうが、現実的な就職ではより重要視されるのです。
では、どんな基準で大学の専攻を選ぶべきなのか?
それは「今、自分がやりたいと思う分野」の専攻、これ一択です。それが一見、就職が難しそうな特殊分野であってもです。

でも、今、自分がやりたいことがわからない…。
そんな皆さんがどんな専攻を選べばいいかについては、次回(後編)お伝えしますね!
J-CALPでは、日本への留学や就職のための日本語レッスンを行っております。
EJU対策やビジネス日本語指導だけでなく、志望理由書の作成サポートや小論文対策、面接対策まで、経験豊富な専門の日本人講師がきめ細やかな指導を行います。
日本の留学や就職を検討されている方は、ぜひリンクからお気軽にご連絡ください!
お問い合わせはこちらから
↓↓
Comments